「いつものちょい赤字」〜マネフォとAIで家計をあぶり出した話〜
両学長が「稼ぐよりも先にライフプランシート作れや!」とライブで言われたので、私も重い腰を上げ、やっと家計の把握を始めることにした。
私はこれまでずっと家計簿をつけてきた。が、実際それは家計簿と呼べる代物ではなく、ただの出納帳でしかなかった。いや、出納帳ですらなかったかもしれない。見返すのは「お年玉、去年いくらあげたっけ?」「お香典、いくら包んだ?」「お祝いは……」のときだけ。もはやただの慶弔メモである。それなのに、なぜか残高が合うまでひたすら記憶をたどり、どうしてもダメだと「不明金」と入力して、整った気になっていた。非常に不毛なことを、何十年も続けていた。
でも、ライフプランシートが作れなければ明るい未来は手に入らないと知り、中途半端だったライフプランシートの続きに、ようやく取りかかろうとした。……でも、面倒だ。月ごと? 年払い? 夫の手取り? 正確さはどこまで必要? あれこれ想像しては、また下を向く私。そうしてまた週末は終わり、一週間が過ぎていく。
でも時間は止まらない! 早くやらないと6月が終わってしまう。……そうだ、マネフォがある! 何のために毎月課金しているんだ。よし、マネフォに任せよう。頼む、マネフォ!
※マネフォ=「マネーフォワード ME」。銀行やクレカと連携して、お金の出入りを自動で記録してくれる家計簿・資産管理アプリ。
……ちーん。。。終わった。なにこのカオスな明細。きちんと分かるのは資産と負債の一覧だけだ。これでどうしろっていうの。
………。Claudeを立ち上げる。お願い、クロちゃん!
※Claude(クロード)=ChatGPTのような対話型AI。文章だけでなく、見せた画面を読み取って一緒に作業してくれる。私は親しみを込めて“クロちゃん”と呼んでいる。
カオスなマネフォ画面を見せると、まず「大きなお金の流れを整理しましょう」と言われた。家族間の資金移動が、すべて収入や支出として記録されていたのだ。たとえば夫婦の口座間で50万円を移しただけなのに、「収入50万円」+「支出50万円」と二重にカウントされている。これが何件も……。そりゃカオスにもなるわけだ。ちょうど我が家では「不要な銀行口座を解約しよう」「使っていないクレカを解約しよう」に取り組んでいたので、お金の移動が多くて家計はかなりゴチャゴチャしていた。
そんなレコードを一つずつ計算対象から外し、1か月ごとにClaudeと見直して、コツコツと家計の“本当の姿”をあぶり出していった。
月ごとの集計を進めるうち、Claudeが言い出した。「大丈夫です。今月も“いつものちょい赤字”です」。……まさに我が家の家計を一言で表していて、苦笑するしかなかった。自戒のため、「いつものちょい赤字」を単語登録した。。。
そんな「いつものちょい赤字」な我が家だが、ボーナス月が入るとトントンになることが判明した。普段は毎月ちょっとずつ赤字で、夏と冬のボーナスがそれを埋めてくれる——そういう構造だったのだ。
しかも今回見た1年間には、外壁塗装などの住宅リフォーム代が約290万円も含まれていた。年間の赤字は、その正体がほぼ全額このリフォーム代。それを除いた“普段の暮らし”は、なんと年間+5万円の黒字だった。
……なんてすばらしい! 稼いだ額を、こんなにぴったり使い切れるなんて! これはもう、使う力がバグっているとしか思えない!!
……なんてことになるわけがない。要は、使いすぎである。
とはいえ、Claudeのおかげでカオスな家計はかなり透明になった。次は「どこを減らすか」、クロちゃんと作戦会議だ!
